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水性塗料のご紹介

今なぜ水性塗料なのか
我々の周りには石油から生まれた合成物質を原料とした生活製品が溢れていますが、塗料の分野でも石油から派生したナフサを原料にした高性能で安価な溶剤型塗料が高度成長下で大量に使用され、我々の生活を彩ってきました。
しかし、現在、揮発性有機化合物やホルムアルデヒドが原因とされるシックハウス・シックスクール症候群や化学物質過敏症が建築上問題になったり、工場や生産現場において空気中に発散する揮発性有機溶剤による大気汚染、様々な工業廃棄物の汚染問題等が工業社会で問題とされ、住環境のみならず地球規模における環境問題を考えなければならない時期にさしかかっております。
限りある資源としての石油(溶剤)から脱した「脱溶剤型塗料」の切り札として、水性塗料が今脚光を浴びています。
水系と木材、この本来は相性の良くない関係を克服し、従来型塗料に負けない仕上がりの木部用水性塗料が誕生しておりますので、下にご紹介いたします。
水性塗料はどんな種類があるの?

■ ワンダー水性1液型 (キャピタルペイント)
オイルフィニッシュと同じように使え、木材に深く浸透し、木質感溢れる仕上がりが得られる含浸型水性塗料。外部用として防虫・防腐・防カビ効果を持たせたワンダー水性1液型ウッドガードがあります。
■ フレッシュアクアF(キャピタルペイント)
造膜型、すなわち木材表面に透明な塗膜を造り、その溶剤型ウレタン塗料に勝る強固な塗膜で塗装物を保護する水性塗料
■ アクレックス室内用クリアー(和信化学工業)
速乾性・肉持ち、耐薬品性良好で強靭塗膜。旧塗膜を選ばず優れた密着性で安心のリフォーム。
建築基準・屋内空気汚染ガイドライン・学校環境衛生の基準・適合、食品衛生法適合で食器にも使えます。
■ ネオステイン(和信化学工業)
浸透性抜群の為、植物オイルフィニッシュの仕上がりの様な鮮明で透明感あふれる着色が出来ます。刷毛ムラ、塗り継ぎが出にくく、スムーズな刷毛さばきが可能。防カビ機能も持つ。 建築基準・屋内空気汚染ガイドライン・学校環境衛生の基準・適合、食品衛生法適合で食器にも使えます。
■ ガードラック(和信化学工業)
和信化学の外部・内部兼用の防虫・防腐・防カビ 木材保護塗料ガードラック
2種類のガードラックがございます。
ガードラックは薬効成分をマイクロカプセルで包み込む新しい技術革新により、防虫・防腐・防カビの薬剤を徐々に放出 させることで、持続性も安全性もアップしました。その為、外部のみならず内部にも安心してお使いいただけます。日本建築仕上学会材料規格JASS18 M-307に適合 超低VOC設計
■ アクレックス外部用クリアー(和信化学工業)
透明で肉持ちが良く、紫外線にも耐える強靭な塗膜を造り、長期間外部の木部を保護します。
ガードラックと組み合わせることで、着色外部高耐侯塗装が出来ます。
■ ウッドスキンコート(大洋塗料)
外部・内部でしかも透明塗膜で長期間びくともせず木材を保護出来る塗料として脚光を浴びています。
■ モーエンアクア(キャピタルペイント)
  • 不燃塗料と呼ばれているものには無機顔料を配合して不透明な塗料が殆どです。それに反してこのモーエンアクアは業界で初めてクリアーな塗膜で先の不燃材料認定の取得に成功しました。
  • クリアータイプであることによって木目を生かした塗装が可能になり、先の老人ホームや幼稚園など木の潤いが特に求められる環境に不燃材料としての塗装が実現します。また、その塗膜は肉持ち感あふれ、2液ウレタンの塗装に匹敵する仕上がりになります。
■ バターミルクペイント(オールドビレッジ)
ミルクカゼインと自然素材からなる水性自然塗料。
塗りつぶしからアンティーク仕上げなど特色に富む仕上げが可能です。
どんなメリットがあるの?
まず臭いの点、塗装中も仕上がりの後も、殆ど臭いは感じないはずです。そしてシンナーの様な溶剤(有機化合物)を含まない安全な水性塗料だというだけで、室内、室外の塗装作業も安心して行えます。
DIYerが行う室内住居内の塗装、居抜きで行う改装工事、開店直前の塗装工事、ご近所に近い部分の塗装作業、子供達が大勢活動する施設の塗装、またはお年寄りの施設での作業、病院や衣服を扱う店・食料品等のお店など上げればキリがありませんが、臭いを嫌ったり安全性に疑問だったりして使用を躊躇っていた塗装が快適に行えます。
また、希釈剤に溶剤を使わず水道水で薄められので経済的です。
使用後の刷毛、塗装用具の洗浄も水でOK。ただし、刷毛を洗った水はそのまま排水口に流さず、分離剤を混ぜて塗料分はゴミとして処理し、残った水を捨てるといった注意は必要です。地球に優しい塗料は、地球に優しい処理が可能です。 
仕上がりはどんな感じ?
安全で使いやすい水性塗料であっても、仕上がりが満足するものでなければ受け入れられるものではありません。
ご心配は要りません!

●自然系オイルフィニッシュの仕上がり感を希望される方 ●水性で手軽に塗りつぶしをしたい場合又は古びた木の塗り替えに最適なのは・・・ ●ウレタン塗料の様にボリュームのある塗膜を希望される方
メンテナンスは?
ワンダー水性1液型は油性の着色塗料よりも色褪せが少なく、撥水性の持続性も優れていることが公的機関の成績表(クリックして下さい)で証明されていますが、定期的にお手入れをしていただく事によってその性能を長期に渡り維持できます。

塗装後2年経過(状況により変化します)を目途にしたメンテナンス

 1 汚れ等を取り除く(水洗いした場合はよく乾かす)
 2 #400サンドペーパーにて軽く表面研磨
 3 ワンダー水性一液型の前回使用した色、またはクリアーを塗る

といった手順で簡単に出来ます。着色された面に対しては、前回より少し濃い色でメンテナンスすることによって見栄えが良くなります。
アクレックス ネオステインガードラック(和信化学)も上記と同様のメンテナンスが出来ます。

フレッシュアクア・シリーズのメンテナンスとしましては、

 1 表面のキズ、汚れを取る為に#240サンドペーパーで良く研磨
 2 フレッシュアクアFサンジングを状況により、塗布する
 3 #400サンドペーパーで表面を平らにします
 4 前回使用したフレッシュアクアF仕上げ塗料を塗る

といった手順により、もと通りの仕上がりに回復させることが出来ます。
アクレックス木部用クリアー(和信化学)も上記と同様にメンテナンスが出来ます。

ウッドスキンコートのメンテナンスは、施工後1年程度の段階で、塗膜の薄い箇所をチェックします。
もし、薄い箇所があれば、足付け研磨してグロスを塗れば、長期間メンテナンスフリーで木を保護します。
製造メーカーはどんな会社?
製造は「環境問題と高機能性」を重点に、研究開発を行う下記メーカー各社です。現在、日本の木工用水性塗料をリードするトップブランドです。
  • キャピタルペイントのホームページ >>> https://www.capitalpaint.jp/
  • アクレックス・ガードラックの和信化学工業のホームページ >>> こちら
  • ウッドスキンコートの製造メーカーは、大洋塗料株式会社です。HPは >>> こちら