リボス自然オイルは、ほとんどの商品がシャバシャバとして粘度が低く、初めての方でもスムーズな塗り込みが出来ます。
施主の方が自ら新築の無塗装フローリングに塗り込んで綺麗に仕上げたケースが数多くあり、喜びの反響を沢山いただいております。その中には、女性の方も少なくありません。
このコーナーでは、リボスオイル塗装を始める前に知っておきたい幾つかのポイントをご紹介します。
塗る際は「薄塗り」に心がけましょう。
タップリ厚く塗ることは塗料ロスが多くなるばかりか、ウエスでの拭き取り作業も大変になっていまいます。
もし拭き残しがあると、表面に残ったオイルが乾燥し難くなったり、いつまでもベタベタしたり臭いが残ったりしてしまいます。
オイルを塗ってからウエス(布)で拭き取るまでの時間は、冬場で10〜20分後、夏場ですと乾燥も速くなりますので5分程度置いてから速やかに拭き取って下さい。拭き取りまでの時間が遅れますと、オイルを綺麗に拭き取り出来なくなり、
オイルの乾燥トラブルにもつながりますのでご注意お願いいたします。どうしても塗るほうが早いですので、塗っては拭き、塗っては拭き、という動作を繰り返すことになります。部屋のフローリングでしたら、一番奥から塗り始めて、最後後ずさりしながら入り口から出る、という作業手順になるかと思われます。
オイルの乾燥不良トラブルは >>>
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そこで、フローリングなどの広い面を塗る場合には
コテバケをお奨めしています。
コテパケなら断然薄塗りしやすく、塗り面積も伸びますし、綺麗な仕上がりを得ることが出来ます。
(右写真)
コテバケセットに継ぎ柄、PP皿
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コテバケでは届き難い隅や角などには、
で塗り分けます。
オイルの拭き取りに使用したウエスは、酸素を吸収して発熱・発火する危険があります。火災にもつながりますので十分ご注意願います。
水に浸すか、密封容器に入れてから処理するようにして下さい。
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塗装に使用した道具をそのまま放置しておくと、翌日使えなくなってしまいます。
スバロスで良く洗浄するようにしましょう。
翌日も塗装作業をする場合は、オイルを良くふき取ってからスバロスに浸けておくと良いでしょう。
下の工程表にはオイルを塗って20分後に拭き取りとありますが、材種によっては塗り込みしながら吸い込まれるケースもありますので、必ずしも20分待つということではありません。
オイルの浸透を見極めながら、ウエスで表面を木目方向にならすように動かして拭き取って下さい。
吸い込みが良いからといって、厚く塗りっぱなしにする事は避けましょう。表面に残った塗料が乾かなくなってしまいます。
また、気温の高い作業条件下で拭き取りが重かったり粘ったりした場合は、拭き取りまでの時間を短縮し手早く拭き取り作業をして下さい。標準的な拭き取り時間が20分後となっている場合でも、高温時では5分程度の放置時間で拭き取りをしないと粘りが発生して拭き取り辛くなることがございますので、適時判断して放置時間を短縮してください。
拭き取り不良による乾燥トラブルは >>>
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気温は5℃以上が望ましく、15〜20℃が最適です。
朝気温が低く、お昼に向かって急激に温度が上昇するような時はトラブルが起きやすくなりますので、出来れば塗装作業を避けた方がいいでしょう。
急激な温度上昇があると、木材は自身から内部の空気を放出しようとします。これが、オイルを塗り込んでウエス拭きも終了したタイミングと重なると、放出される空気と一緒にオイルが木の導管(木目の穴部分)から噴き出て来てしまうことがあります。吹き出たオイルは導管の回りで輪の様になり、これを拭き取らず放置すると、そのまま固まって見苦しくなってしまいます。
もしオイルの噴き出しを発見した場合には、すぐに拭き取るようにしましょう。
また、1時間程して再度吹き出て来ることもありますので、経過に注意が必要です。
特に広葉樹(オークやナラ、けやきなど)は導管が大きく、噴き出しが多い傾向にあります。
また、針葉樹(松、ひば、杉など)でも木のフシから噴き出すことがあります。
気温の高い時期の塗装作業は、気温が下がってくる昼から夕刻にかけて行うことも一案だと思います。
サンデッキなどの塗り替えで塗装前に水洗いする場合は、水気を良く乾かしてから塗装するようにしましょう。
表面が乾いた様に見えていても木材の内部には水分が残っている場合があり、過剰に残った水分はオイルの浸透を邪魔して着色をまだらにしてしまいます。塗装する前に木材の小口などを良く観察し、水洗いや雨による水分が残っていないか良く確認してから塗装するようにしましょう。
また、水を使わずに塗装前に汚れを落とす手段として、布に
スバロスを付けて汚れを拭き取るという方法もあります。この場合、短時間で塗装作業に掛かれるというメリットがあります。
植物オイル塗料は保存中も缶の中に存在する空気と反応します。
缶の中に多量の空気を含んだまま蓋をして保存すると、酸化反応により塗料の表面に膜を張ることがあります。さらに、時間の経過と共に塗料がドロドロになったり固まったりして使えなくなってしまいます。
次回使う時のことを考えるなら、少ない量であれば小さい缶に移し代えるなどして、缶の中の空気を出来るだけ減らして保存する事が有効でしょう。
保存缶のご紹介 >>>
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缶の蓋は、当て木をして金槌で軽く叩く程度にシッカリ閉めてましょう。
保管場所は、湿度が低い冷暗所を選んで下さい。