外部用塗料の性能差・使いやすさ
素材を保護するという観点から言っても塗膜の性能は重要なポイントです。
塗料は屋内用と屋外用で異なる設計のものが多く、性能は同一基準で判断できません。
特に屋外は紫外線や雨水等によるダメージからいかにして木を守るか、というプロセスが各塗料で違ってきます。
ここでも大きく分けて油性と水性の分類となります。
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木の雨水や温度の高下、湿度の高低などにより木が膨張・収縮を繰り返すのを妨げず、紫外線のダメージから木肌を守る為顔料を配合した有色塗料が浸透型外部塗料です。
ワンダー水性1液型ウッドガード・ガードラック アクア・ガードラック ラテックスと言った水性塗料と油性ではリボス/カルデット・タヤエクステリア、オスモカラー/ワンコートオンリー・ウッドステインプロテクター、タフウッドステインなどがあります。
- 油性塗料各種はいずれも油系酸化重合型樹脂を配合しているのに対し、水性塗料は水性ウレタン・アクリル樹脂やシリコーン樹脂等を使用している為、比較すると分子量は水性樹脂の方が高い為耐久性には勝り、分子量の低い油性樹脂は浸透性においては勝っています。
劣化等耐久性においては、樹脂的には水性樹脂の方が優れていますが、紫外線カット効率は使用している顔料の種類、含有量により変わります。一般的に自然鉱物など無機顔料の方が有機顔料より耐久性は強いとされます。
油性の自然系塗料は無機顔料を使用しているケースが多く、水性は無機と有機の併用が多いです。その理由の一つは、無機顔料の発色の悪さを有機顔料で補う為であり、自然系無機顔料塗料で冴えた赤や青、黄が無いのはその為です。
耐侯性については、標準工程をした場合、水性のワンダーウッドガードとガードラック
ラテックス、油性のタフウッドステインカルデット、ワンコートオンリーなどは同ランクになり、2〜3年の間隔で再塗装のメンテナンスが必要となります。
- ガードラック ラテックス、タヤエクステリア、ウッドステインプロテクターなどは程度の微差はあるものの4〜5年間隔の再塗装ランクになります。
- また、造膜するタイプの塗装、アクレックス外部用クリアーやウッドスキンコート、モーエンタフを塗る事で耐久性はさらに伸びます。
その他、浸透型で外部透明塗装を目的としたものに木肌美人、ウッドステイン#420プラスなどがございます。
- 塗りつぶしタイプでは水性自然塗料「バターミルクペイント」がございます。
着色など同じ用途に使われるものでも、油性(溶剤系含む)と水性の両方のタイプがある場合があり、どちらが使いやすいのか?という判断が生じます。以前は刷毛の伸びが油性の方が良いという定説がありましたが、現在ではそんなに差が無い程度になっています。
オイル塗料は塗装時、乾燥時にオイルの油臭がしますが、水性塗料は殆ど無臭に近いものです。
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水性のガードラック、ワンダーウッドガードと油性のタフウッドステインやウッドステインプロテクター
ガードラックにはアクアとラテックスがあり、ラテックスとワンダーウッドガード、タフウッドステインは塗りやすく差は殆どありません。
ガードラック アクアとウッドステインプロテクターは幾分粘度があり、その分刷毛が重いですが塗りやすさは同程度と言えます。 |