塗料を決めるキーワード
■シックハウス症候群の防止を目的とした国土交通省における改正建築基準法の施行により、内装材に使用する塗料はホルムアルデヒド放散等級を表示して使用面積の制限が設けられました。
当店の塗料でも多くのものが、F☆☆☆☆の表示をしております。
また、下記の表以外で「告示対象外」の扱いになる商品も多数ございます。
これらの商品は規制対象化学物質でありますユリア樹脂・メラミン樹脂・フェノール樹脂・レゾルシノール樹脂又はホルムアルデヒド系防腐剤を全く含まない為告示対象外商品の扱いとなります。ホルムアルデヒドの発散もございません。
国土交通省の説明文は >>> こちら
区分 |
分類記号 |
ホルムアルデヒド放散量(mg/L) |
使用規制 |
規制対象外 |
F☆☆☆☆ |
0.12以下 |
使用面積制限なし |
第3種 |
F☆☆☆ |
0.12超〜0.35以下 |
床面積の2倍まで使用可 |
第2種 |
F☆☆ |
0.35超〜1.8以下 |
床面積の0.3倍まで使用可 |
第1種 |
記号なし |
1.8を超える |
使用禁止 |
■厚生労働省は人間や生物及び地球環境負荷への低減をし、人が健康に住めるための目安となる室内濃度指針値を策定し指定13品目(トルエン・キシレン・ホルムアルデヒド・エチルベンゼン他)の規制を行っています。
詳しくは
>>> こちら
塗料業界では自己責任を基本とした自主的な取り組みとして室内環境の改善に寄与すべく、室内環境対策の自主表示ガイドライン「非トルエン・キシレン塗料」を作成しています。「環境対応型」と謳われている塗料もこれらに準じます。
日本塗料工業会では、ホルムアルデヒド放散等級が建築基準法対応の「F☆☆☆☆」と有機溶剤の使用量が少ない「水性塗料」を第一優先として推奨しています。
■環境省ではGHS(化学品の分類と表示に関する世界調和)マークを導入し、世界的に統一されたルールに従って、化学品を危険有害性の種類と程度により分類し、その情報が一目でわかるよう、ラベルで表示する事を義務つけています。
詳しくは >>> こちら
■食品に対する安全性が問われている現代、塗料を選択される際にも食品に触れる事を前提にして安全性を質問される方が多くなってきました。一つの基準と致しましては厚生労働省の所管する食品衛生法がございます。
詳しくは >>> こちら
この法律で食品の容器に対する規定を設けていますが、塗料はその容器に対して塗る材料として規制を受ける事となります。食品の容器等に塗る事を想定して、この食品衛生法に基づく試験をクリアーした塗料が食品衛生法適合塗料となります。
この様な塗料は、当店のラインナップの中にも幾つかございます。
たとえばアクレックス木部用クリアー アクレックス ネオステイン ストロンTXL2800クリアー 木肌一番 NA6オリオ2などが上げられます。
ただし、ご理解いただきたいのは、食品衛生法に関わる塗料の規制は、重金属や過マンガン酸カリウム消費量などが上げられますが、当店のご紹介塗料の中でも多くの塗料はそれらに関連の無いものが多く、食品衛生法の試験を受けていないだけで食品容器に問題なくお使いいただくことが出来ます。詳しくはお尋ね下さい。
■塗料の安全基準としてエコマーク認定があります。
エコマークは様々な商品(製品及びサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。
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このエコマーク認定において塗料では厳しいVOC(揮発性有機化合物)規制を設けています。
詳しくは >>> こちら
当店ではワンダー水性1液型 がこのエコマーク認定を取得しております。
自然界に存在する天然物を塗料原料として塗料化したものを自然塗料と呼んでいます。
自然志向の高まりや、安全、環境への関心が高まっている現代、こだわりを持って自然塗料を選択される方が増えています
。
当店ラインナップではリボス自然塗料やエシャ、プラネットカラーなどの植物オイル塗料があります。
また、スイス天然漆喰カルクウォールやフランス漆喰セニデコ、デュブロンといった壁材料も天然原料から出来ております。
その他の植物オイル塗料オスモカラーやオリオ2、ワトコオイル、ネオグレーズなども自然原料を主体にした塗料として自然系塗料と呼ばれております。
また、古来から伝わる柿渋も自然塗料です。当店では最新技術で臭い臭いを取り除いた無臭柿渋を販売しております。
塗りつぶしタイプでは水性自然塗料「バターミルクペイント」がございます。
これらの自然塗料においては、着色顔料に天然顔料を使用しております関係でどうしても色味がくすみ、鮮やかさに欠ける場合もございます。よくお問い合わせをお受けする例としては、子供向け玩具や造作物において鮮やかな色味、たとえば鮮やかな赤色や青色などをお望みの場合がございます。
これらの色味は自然顔料ではムリでして、お勧めする塗料としては安全性を配慮して、食品衛生法適合の水性塗料「ネオステイン」を提案しております。 |