オスモカラーは他のメーカーと比較して粘性の高いものが多く、柔らかい刷毛などを使用して塗ると、どうしてもベットリと塗りすぎになってしまう傾向があります。
塗りすぎてしまうと、材料コストが嵩むことはもちろん、拭き取りが困難になり塗り上がりがスッキリとしたオイルフィニッシュにならない、いつまでも乾かない、などの塗装トラブルの要因にもなります。 乾燥不良のトラブルについて >>> こちらをご覧ください そこで当店ではオスモカラー塗装に、オスモ専用刷毛またはオスモ特製コテ刷毛の使用をお奨めしています。 平らな面にはオスモ特製コテ刷毛による延ばし塗りが簡単で、スピーディーな薄塗りが出来ます。この場合、コテ刷毛の底面にベットリとオイルを付けないことが「コツ」です。 また、必要に応じてPP皿、継ぎ柄、ウエス、洗浄液等をご利用下さい。 下の写真は、ウッドワックス#3164オークの塗りこみの様子です。 板に付き過ぎたオイルを、2枚目の写真の様に刷毛をしならせる様にして伸ばします。 刷毛を手早く左右に動かしながら上手に伸ばすことで、写真の様に刷毛ムラの無い状態になります。 この様な状態で20分放置したところで、今度は浸透しきれず表面に残っているオイルを布でサッと拭き取ります。 このように作業を進めることで拭き取りが楽になり、オイルが十分浸透した素晴らしい仕上がりになります。 拭き取りに使用した布はをそのまま放置すると、自然発火して火災になる危険があります。 水に漬け込むか焼却して下さい。 >>> 詳しい説明はここをクリック 湾曲面や凹凸のある部分にも、オスモ自然塗料用刷毛によるシゴキ塗りが効果的です。 この場合もオイルは刷毛の先端にだけ付けて、ベットリとは付けない様にしましょう。 凹みの部分はオイルが溜まり易いので、特に注意して下さい。 このように出来るだけ薄塗りする事によって、その後の拭き取りが容易になるばかりでなく、拭き取らない場合の塗面も、スッキリと刷毛目のない素晴らしい仕上がりになります。 オスモカラー標準塗装面積
*2回塗りが標準の商品は、2回塗る場合の面積は表の半分の面積となります。 オスモカラーを塗ろうとしている「あなた」の疑問にお答えします! 塗る前の準備について教えてもらえませんか?
どの工程でも共通して言える事ですが、まずは塗装面の汚れを取り、表面を#180〜#240のサンドペーパーで研磨して調整し、研磨の粉を取り除いてから塗装に入ります。
この工程での素地研磨の良し悪しが、最後の仕上がりに影響します。 細かいペーパーでツルツルにし過ぎると、オイルの浸透が悪くなります。 逆に針葉樹(杉や松、ひのき等)などの柔らかくて吸い込みのキツイ材を、荒いペーパー(#180以下)で研磨すると逆目が立ってしまい、塗装した時に吸い込みムラが発生してしまうことで均一なオイル塗装になりません。 素地研磨における注意点 >>> こちらをご覧ください 表面のダクダクを取り、木目に沿って均一に研磨をする事を心がけて下さい。(場合によっては当て木を使用しましょう) また、表面の軽い汚れは、布(ウエス)にオスモ刷毛洗浄液を付けて擦って取って下さい。 水拭きなどすると、水分が完全に抜けるまで塗装が出来ませんので、場合によってはその日に塗装出来なくなることがあります。 湿度に関する注意点は?
湿度については、70%以下の状態で作業するようにしましょう。
人間が不快に感じる湿度では、木も沢山の湿気を吸い込んでいます。湿気を帯びた木材、すなわち含水率の高い木材では、オイルがしみ込むのを水分が邪魔して十分に浸透しません。 塗る対象物の含水率は、20%以下であることが目安です。 分かり難いかもしれませんが、20%以下とは木がかなりカラカラに乾いた状態です。 温度に関する注意点は?
気温は5℃以上が望ましく、15〜20℃が最適です。
朝気温が低く、お昼に向かって急激に温度が上昇するような時はトラブルが起きやすくなりますので、出来れば塗装作業を避けた方がいいでしょう。 急激な温度上昇があると、木材は自身から内部の空気を放出しようとします。これが、オイルを塗り込んでウエス拭きも終了したタイミングと重なると、放出される空気と一緒にオイルが木の導管(木目の穴部分)から噴き出て来てしまうことがあります。吹き出たオイルは導管の回りで輪の様になり、これを拭き取らず放置すると、そのまま固まって見苦しくなってしまいます。 もしオイルの噴き出しを発見した場合には、すぐに拭き取るようにしましょう。 また、1時間程して再度吹き出て来ることもありますので、経過に注意が必要です。 特に広葉樹(オークやナラ、けやきなど)は導管が大きく、噴き出しが多い傾向にあります。 また、針葉樹(松、ひば、杉など)でも木のフシから噴き出すことがあります。 気温の高い時期の塗装作業は、気温が下がってくる昼から夕刻にかけて行うことも一案だと思います。 いずれにしても過度の厚塗りをしないことがトラブルを防ぐ最大のポイントです 使用後の塗料の保存方法を教えてください。
植物オイル塗料は保存中も缶の中に存在する空気と反応します。
缶の中に多量の空気を含んだまま蓋をして保存すると、酸化反応により塗料の表面に膜を張ることがあります。さらに、時間の経過と共に塗料がドロドロになったり固まったりして使えなくなってしまいます。 次回使う時のことを考えるなら、少ない量であれば小さい缶に移し代えるなどして、缶の中の空気を出来るだけ減らして保存する事が有効でしょう。 保存缶のご紹介 >>> こちら 缶の蓋は、当て木をして金槌で軽く叩く程度にシッカリ閉めてましょう。 保管場所は、湿度が低い冷暗所を選んで下さい。 エキストラクリアーとノーマルクリアーてどう違うの?
エキストラクリアーは、粘度のある商品が多いオスモカラーの中で唯一シャバシャバとした液体で、抜群の浸透力を誇ります。その為、吸い込みのキツイ材料に塗る場合の下塗り(吸い込み止め)として使われる事もあります。
その仕上がりは、表面にはほとんど塗膜らしい塗膜は残らず、木味を生かした艶消しのナチュラル仕上げを表現します。 ノーマルクリアーは、ワックス主成分カルナバワックスの配合比が高く、少し粘りがあります。 その仕上がりは、表面にごく薄い膜を形成し、3分艶(ほのかな艶)が出ます。 どちらも撥水性・耐汚染性がありますが、ワックス分の多いノーマルクリアーの方が幾分強いと言えるでしょう。 使い分け方は、もちろん仕上がりの好みで選択するのも良いと思います。 当店からのアドバイスとしては、浸透しにくい材種、たとえばオークやナラといった広葉樹や、ウォルナット、その他のハードウッドなどは、少なくとも1回目はエキストラクリアーを塗ってあげたいところです。 エキストラクリアーを1回塗って、2回目にノーマルクリアーで仕上げるのもOKです。(注意:透明仕上げの場合) 内装のカラー塗装であれば、1回塗りでもOKですか?
有色オイル塗装(ウッドワックス・ワンコートオンリー・カントリーカラー)の場合、内装の場所によっては着色した状態のままでも構いません。
しかし、床などでは歩行に因る磨耗が発生しますから、着色したままですと、よく歩くところだけ擦れて色が剥げてきてしまい見栄えが悪くなりますので、着色後にフロアークリアーによる色押さえ塗装することをお勧めします。 最近ではフロアークリアーにカラーを配合したフロアーカラーが新登場しましたので、ぜひこちらもご検討下さい。 工程表 >>> こちらをご覧ください 内装のカラー塗装で、色の濃さはどのようにコントロールするの?
ウッドワックス・ワンコートオンリーなどの有色オイル塗装で、1回塗りで希望より薄かった場合には、乾燥後にもう一度塗ることである程度濃くなります。ただし、2回塗ったから色が2倍濃くなる訳ではありません。
材料にもよりますが、2回塗りで1.5倍程度濃くなるとお考え下さい。 逆に、1度塗りでも希望より濃くなってしまった場合は、エキストラクリアーを適量混合して希望の色濃度でお使い下さい。 なお、着色においても、素地研磨の状態は密接な関わりがあります。 必要以上に濃く着色されてしまったり、汚くなったり、ムラになったりといったトラブルを避ける為に、ぜひ下記リンク先を参考にしてください。 素地研磨の注意点 >>> こちらをご覧ください ウッドワックスとワンコートオンリーの違いは? どう使い分ける?
ウッドワックスはノーマルクリアー等の仲間で、ワックスを多く含み内装専用です。
ワンコートオンリーはワックスを含有しておらず、外部・内部両方に使うことが出来ます。 色濃度はワンコートオンリーの方が濃くなっています。 内装では、どちらの場合も塗ってから布(ウエス)で拭き取りをします。 ワンコートオンリーを外装に使用する場合は、薄く塗りっぱなしです。 (耐侯性向上の為) 内装を着色のみで済ませる場合には、ワックスの入っていないワンコートオンリーより、ワックスを含有するウッドワックスの方が、手垢に対する耐久や撥水性の観点から向いているでしょう。 内装でクリアーの上塗りをするのであれば、どちらも問題なく使用出来ますので、色の濃度や色味で選択して下さい。 素地研磨の注意点 >>> こちらをご覧ください ウッドワックスオパークとカントリーカラーの違いは? どう使い分ける?
ウッドワックスオパークはノーマルクリアー等の仲間で、ワックスを多く含み内装専用です。
カントリーカラーはワックスを含有しておらず、外部・内部両方に使うことが出来ます。 どちらも高濃度に顔料が配合された塗りつぶしタイプ(木目を完全に隠す)のオスモカラーです。 内装でウッドワックスオパークまたはカントリーカラーを使用する場合は、ごく薄く塗り伸ばすか、拭き取りを入れます。 外装にカントリーカラーを使用する場合は、薄く塗りっぱなしです。 (基本2回塗り・耐侯性向上の為) 内装を着色のみで済ませる場合には、ワックスの入っていないカントリーカラーより、ワックスを含有するウッドワックスオパークの方が、手垢に対する耐久や撥水性の観点からも向いているでしょう。 内装でクリアーの上塗りをするのであれば、どちらも問題なく使用出来ますので、色の濃度や色味で選択して下さい。 素地研磨の注意点 >>> こちらをご覧ください フロアークリアーについての疑問
Q:薄く塗りっぱなしとのことですが、拭き取ったらいけませんか?
↓↓↓ フロアークリアーには微粒子のすべり止め剤が配合されています。 拭き取りをするとすべり止剤も拭き取られ、すべり易くなってしまいます。 オスモ特製コテ刷毛を使って薄く伸ばし塗りして下さい。 Q:ラピッドタイプは乾燥が速いようですが、塗る時にも突っかかってしまって塗りにくいことはありませんか? ↓↓↓ ラピッドは、塗り終えてからの乾燥が速いタイプです。 塗り易さは、標準型フロアークリアーと変わりません。 Q:3分艶と艶消しの仕上がり具合の違いが、いまいち分かりません。 ↓↓↓ 3分艶と言っても艶はさほど感じません。ほのかに温かみを感じるような艶とイメージして下さい。 艶消しはまったく艶がありませんので、木の表情は塗る前と変わらない艶です。つまり、塗った感じを与えない仕上がりとも言えます。 塗りあがりの違いがはっきり分かれるのは「濡れ感」です。 3分艶は濡れ色になって木の本来の色を表現するのに対し、艶消しは濡れ色感を出さず塗る前と変化を見せません。 外部のデッキ等の塗装で着色するかどうかで迷っています
このようなケースでは、ウッドステインプロテクターとウッドステイン#420クリアープラスのコンビネーションでカラーコントロールが可能です。
何年後かのメンテナンス塗装のことを考えて最初は薄くしておく。最初から高耐久の塗装を組むなど、ご希望に応じて3通りの工程を組むことが出来ます。 ウッドステインプロテクターとウッドステイン#420クリアープラスを使った工程例 >>> こちらをご覧ください 外壁を塗りつぶしたいのですが、WRとカントリーカラー2回で
3工程しなければなりませんか?
防虫・防腐処理を兼ねた塗りつぶしの標準工程は、WR1回でカントリーカラー2回の3工程です。
もし、工期の短縮を優先したい場合にお勧めの工程としては、ウッドステインプロテクターを1回塗り、カントリーカラーを1回で仕上げる方法もあります。こちらは2工程で仕上がり、もちろん防虫・防腐対策も万全です。 ただし、ウッドステインプロテクターとカントリーカラーは色相が異なりますので、ウッドステインプロテクターを選ぶ際には、出来るだけ仕上げるカントリーカラーの色味に近いもの選ぶようにしましょう。 もし、似た色がない場合は、この方法は避けた方が無難です。 ウッドステインプロテクターとカントリーカラーを使った工程例 >>> こちら
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