色の重なりの妙、表現自由自在のオイルフィニッシュ
Step-Before
素地着色剤と着色塗料をいくつか組合せることによって深みのある塗装を再現してみます。
Step-1 素地着色剤「コンビステイン」を使用して素地着色
1:素地着色剤「コンビステイン」を使用して素地着色 塗装板2の配合 ※コンビステイ2色は色味・濃度とも配合を変えています。
Step-2 「リボス自然塗料/カルデット」を塗り重ねます
1:塗装板1と塗装板2にリボス自然塗料「カルデット/062ウォルナット」を塗ります。左から3番目の写真はカルデットを塗った直後、浸透を待っている状態です。 ※ カルデットを塗った直後は、板は濡れ色感があり木目も生き生きしています。反対に拭き取った後は濡れ色感が薄れ、落ち着いた艶に戻っています。このことで分かるのは、この材は、カルデット1回では十分にオイル樹脂が浸透しきれなく、まだオイル樹脂が浸透して材に含まれる余地を残している、という事です。
Step-3 「リボス自然塗料/クノス」をさらに塗り重ね
1:左写真:「リボス自然塗料/クノス」を刷毛塗りして、10分放置している状態。 ※ステップ2で述べたように、もう少し濡れ色感を出して仕上げる為、リボス自然塗料の中でもっとも表面に塗膜感の残る「クノス」を選択しました。 ※クノスは透明ですので色味は変わりませんが、塗りあがった状態で、ステップ2と比較すると濡れ色感が増し、木目が引き立ったのが分かります。
Step-4 「ブライワックス/ラスティックパイン」でアンティック仕上げ
1:左端写真:エッジを剥がさぬよう「スコッチブライト切れるタイプ#320」を使って、ケバ取り研磨をします。 ※このブライワックスで仕上げる工程は、場合によって省略しても構いません。 ※また、逆なことですが、ブライワックス仕上げを行う際に、今回の工程で言えば、ステップ3のクノスを省いても構いませんが、省けばその分ブライワックスは素地に吸い込まれ、オイル感は損なわれます。 |