塗料を塗る前に、塗面の汚れや油分、ごみを取り除いてください。
ミルクペイントは水性なので木材の毛羽が立ちやすく、塗面にザラツキがある場合はサンドペーパー#180〜#240で素地研磨をしてから塗っていただくと仕上がりがよりきれいになります。
塗面にザラツキが無く状態が良い場合は省略可能です。
使用前に容器を充分に振り、良くかき混ぜてから原液でご使用下さい。
塗料は一定方向に向かって塗っていき、一度に厚塗りしすぎないようにして下さい。
塗装道具は水性刷毛やコテバケ、マイクロエースローラーが塗りやすく使用した刷毛や用具は水洗いにて洗浄できます。粘度が高い場合は水で希釈することもできますが、乳成分に由来する塗料なので一度開封したものや水で希釈したものは腐敗する恐れがありますのでご注意下さい。
乾燥時間は、塗り重ねの場合は2〜4時間。完全乾燥は24時間となります。
おすすめ塗装道具:ひよこ刷毛 マイクロエースローラー コテバケ
ミルクペイントの1回目の塗装と2回目の塗装の間にクラッキングメディウムを塗っていただくと、古いアンティークの建具や家具に見られるような塗膜がひび割れた表情をつくる事ができます。クラッキングメディウムは透明な液体で、乾燥時間や塗布量、塗り方によってひび割れ方が変わります。
詳しくはこちらのクラッキングメディウムのページをご覧下さい。
おすすめ塗装道具:ひよこ刷毛
1回目の塗装と同様に塗っていきます。
塗面に毛羽立ちが見られる場合は研磨をしてから2回目の塗装を行って下さい。
2回目は1回目の塗装に比べて下地の吸い込みが減り塗布量が減ります。
1回目と同様の塗布量で塗ると乾燥不慮やクラックの原因となりますのでご注意下さい。
乾燥時間は、塗り重ねの場合は2〜4時間。完全乾燥は24〜48時間となります。
おすすめ塗装道具:ひよこ刷毛 マイクロエースローラー コテバケ
クラッキングメディウムを塗っている場合は塗り方に注意が必要です。
刷毛を立てずになるべくねかせて塗料を塗面に置いてくるように刷毛を動かします。また、一度塗った箇所を何回も折り返し塗ってしまうとひび割れを閉じ込めてしまい割れなくなってしまいます。クラッキングメディウムを塗っている場合の完全乾燥は48時間となります。
クラッキングメディウムとオールクラックアップの違い
両者とも上塗りの塗料をひび割れさせるものですが、上塗りを塗るタイミングが違います。オールクラックアップは塗ってから塗膜が完全に乾いてから上塗りを塗っていきます。対してクラッキングメディウムは塗ってから乾ききる前のべた付いた状態で塗る必要があり、逆に完全に乾いてから上塗りを塗ってもひび割れません。その為、クラッキングメディウムは乾燥具合によってひび割れの大きさを操作する事が可能です。
アンティークメディウムをミルクペイントで仕上がった面に塗るだけで『時が経過してできた自然な汚れ』を表現することができます。アンティークメディウムはくすんだブラウン色で塗るだけで簡単にアンティークな風合いに仕上げることができます。
塗り方は刷毛や筆に少しだけ付けてかすらせるように塗っていくか、ウエスに付けてこするように塗っていきます。汚れの付き具合は塗布量や塗り方、拭き取り具合によって変わります。
詳しくはこちらのアンティークメディウムのページをご覧下さい。
テーブルの天板や屋外など耐久性・耐水性の求められる場所にはトップコートクリア(UVカット)を塗っていただくのをお勧めします。ほのかに光る5分艶の光沢と紫外線や手垢などの汚れからミルクペイントを保護します。
トップコートクリア(UVカット)は粘度が高いので刷毛やローラーで塗る場合は水で10〜20%程希釈してからご使用ください。塗料の形状は乳白色で塗ってから少しすると透明になって乾きます。一度に厚く塗ったり何回も塗り重ねると塗膜が濁ったりしますので、1〜2回塗りで仕上げてください。乾燥時間は、塗り重ねの場合は2〜4時間。完全乾燥は24時間となります。
施工上の注意
塗装の工程でクラッキングメディウムを使用した場合は上塗りに支障を来たす恐れがございます。下塗りの塗膜が完全乾燥していない状態ですとダマになったり塗膜が動く恐れがありますので、使用する場合は塗膜の乾燥を確認して2回塗りで仕上げます。油性タイプのオーバーレイでしたらクラッキングメディウムの上でも問題ございません。
おすすめ塗装道具:ひよこ刷毛 コテバケ マイクロエースローラー