「何十、何百年と経過したアンティークドア・・・ 使い手が何度も塗重ねをして 何世代か前に塗ったペンキが見え隠れするアンティークな風合い」
こんなイメージにしたい場合の塗装テクニックを本日はご紹介したいと思います。
使用するペイントはバターミルクペイントです。 バターミルクペイントはミルクガゼインを主成分とした水性の天然塗料で 艶のない落ち着いた風合いに仕上がるのが特徴です。
Step1 ベース色を塗る まずはベースの色(上に塗る塗料が剥げた時に見えてくる色)を塗ります。 バターミルクペイントの人気のある2-3色チャイルズロッカーダークレッドをしっかり 塗っていきます。
Step2 クリアーペーストグレーズを塗る ベースのバターミルクペイントがしっかり乾いてから、 同じオールドビレッジ社の#1400クリアーペーストグレーズを木目に沿って 塗っていきます。クリアーペーストはこの上に塗る色を剥がした時に 下の色も一緒に剥げないようにするのと剥がれ易くするために塗ります。 なので、あまり厚く塗り過ぎないようにうすく塗広げていきます。
Step3 上塗りの色を塗る クリアペーストグレーズがしっかり乾いてから、別の色を塗り重ねます。 こちらも人気の高い13-25イエロイッシュホワイトを使ってみました。
Step4 はがし加工 上塗りのバターミルクが完全に乾く前(約30~60分後)にヘラを使って 剥がしたい部分を捲ります。上記のように鋼鉄製ヘラを使うと簡単に 剥がす事ができ、下に塗った色が見えてきます。 今回はベース色と上塗り色のみですが、3色、4色と使う事で 世代世代の塗装のめくれを演出する事も可能です。 &more Step5 汚しをかける さらに古く汚れた風合いをだしたい時は、アンティークリキッド15-32ブラウンを 上からかけていきます。アンティークリキッドは濃度がかなり濃く刷毛塗りでは 塗布量が多くなってしまうので、ウエス等で塗り伸ばすやり方がお薦めです。 余分なところまで汚してしまった場合は、水で濡らしたウエスで拭き取れば 元に戻ります。 こんな形でドアや枠材をペンキが剥がれた風合いを簡単に作ることができます。 クリーム色と茶色の組み合わせがオーソドックスですが、バターミルクペイントには アメリカンフォークを感じる赤やくすんだ青もございますので、いろんな色を 組み合わせて楽しんでください♪