「何世代にもわたり使い込まれところどころペンキが
ひび割れた表情のアンティークドア・・・ 」
フレンチシャビーな家具やビンテージドアでよく
見られるひび割れた表情。実はこのアンティークな
雰囲気を塗料で作り出すことが出来ます。
ここではひび割れ「クラッキング塗装」のテクニックを
フォークアートカラーで人気のオールドビレッジ社の
塗料を使ってご紹介します。
【 下塗り 】
使用するペイントはオールドビレッジのバターミルクペイント。
艶のない落ち着いた肌は古い表情を見せるのに最適です♪
色は茶系で人気の2-3チャイルズロッカーダークレッド。
素材の木材が隠れるようにしっかりと塗っていきます。
この下塗の色はこれから上に塗るペイントがひび割れた時に見えてくる
色になります。
【 クラッキング剤を塗る 】
下塗がしっかり乾いてからひび割れ現象を起こすクラック剤、
オールクラックアップを塗ります。
こちらもバターミルクペイントと同じオールドビレッジ社です。
クラック剤は透明の塗料で「塗り方向」、「塗り厚」、「乾燥時間」に
よってこの上に塗るペイントのひび割れ方が変ります。
意図的にクラックを大きくしたり、細かいクラックをおこす事も可能です。
今回は一番クラックが起きやすいやり方で塗っていきます。
オールクラックアップを下塗りの塗り方向と交差する方向で塗っていきます。
(例) 下塗方向 横 ⇒ クラック剤方向 縦 ⇒ 上塗方向 横
【 上塗り 】
上塗りは下塗で使用したペイントと同じバターミルクペイントを使用します。
先程塗ったオールクラックアップが乾いてから(手で触って少しべた付く程度)、
端から端まで刷毛を止めずに一気に塗っていきます。
この時刷毛を何度も折り返してしまうと、ひび割れてこないので注意して下さい。
塗り残しがある部分は、その部分だけをタッチアップして塗って下さい。
♣ 刷毛の塗り方は素材の上にに置いてくように塗っていくとひび割れしやすくなります。
【 and more・・・汚し 】
クラッキング塗装の工程は上記までとなりますが、
せっかくのひび割れた表情をもっと古く魅せるテクニック”汚し”を施していきます。
使用するのはオールドビレッジのアンティークリキッド 15-32ブラウン。
アンティークリキッドは粘度が濃いため、刷毛を使用せずに
ウエスや海綿を使うと塗りやすいです。適量を薄く延ばしていき、
付けすぎてしまった所はきれいなウエスの部分で拭き取れば汚しを取り除けます。
茶色のくすんだ色合いがよりリアルなアンティーク仕上がりにしてくれます。
クラッキングは下地の色と上塗りの色の組み合わせで様々な表情を作ることが
できます。フレンチシャビーに多い、茶系⇒白系、茶系⇒イエロー系や
ブリティッシュ(イギリス)の白系⇒レッド系、茶系⇒ピンク系などの組み合わせが
表情豊かでアンティークに似合いますので、ぜひお試しくださいませ♪