フランスの片田舎にあるような温かみのある内装

こんな素敵な空間に合うを探していたのですが、なかなか見つからず馴染みのある
静岡県藤枝市の家具屋さん秋山木工様に古材を使用したテーブルを作っていただきました。
何十年も経過した国産の古材は、ところどころに見られる傷や虫食い跡、割れなどが良い
表情をしていたものを、一度きれいに鉋を掛けテーブルとして復活していただきました。 

古材は元々木の表情が豊かなので塗装は植物性のオイル仕上げが多く、透明仕上げか
カラーオイルを1回塗るだけでも十分風合いは良いのですが、今回は更にひと手間を加えて
より深みのある自然な仕上げにしています。
 
【 加工 】
家具屋さんに表面を綺麗に鉋がけをしていただいていますが、
木の質感をふやすために表面を荒らしていきます。
木の表面を荒らすのにはいろいろな道具を用いますが、
職人さんが長年研究して生み出した工程なので道具ややり方
詳細はお伝えできませんが、最近エイジングの本などでも紹介
されているように『ワイヤーブラシ』『ノミ』などを使用すると
表情をupさせることができます 


【 塗装 】
加工が終わりましたら、次にベースの色を塗っていきます。使用するのはアルコール系の着色剤
コンビステインです。植物性オイルのカラーオイルでも良いのですが、コンビステインは乾燥が
非常に早く、拭き取りをしていただくと木目が非常にきれいに見えます。また、アルコール系の
ステインであるコンビステインは浸透性に優れ、耐久性もあるため他の着色剤に比べ色の移りも無く
家具塗装の職人さんには昔から馴染み深いステインです。

一度目の淡いコンビステインを塗ってから、2回目の濃いコンビステインを掛けていきます。
色の違うステインを塗り重ねることで、色が複雑化してより深みのある表情となります。
乾燥が速いので1時間ほどの乾燥で次工程に進むことができます。
 
コンビステインにて全体の色付けが終わってから、木材のきわや痛みが出やすい部分などに
ウッドワックス エボニーで使い込まれた風合いをプラスしていきます。ここでコンビステインを
使用しないのは乾燥が速すぎな点と着色力が強すぎて色ぼかしをする事ができない為です。
オイルはその分乾燥が遅いため、木にゆっくり浸透していくためぼかしやすいです。
 
最後に撥水性と濡れ色感をupさせる為に、エシャ自然塗料のクラフトオイルを塗ります。
クラフトオイルは数あるオイルの中でも撥水性・耐輪ジミに優れ、乾燥も速く、艶消しの
マットな仕上がりになります。 

2色の茶色の組み合わせと黒系の汚しを入れた事で、古木が元々持っている複雑な木目や
細かい傷、割れの部分に2色の茶色が入り込み深みある仕上がりになったと思います。

【 使用塗料 】

◊ベース色・・・アルコール系着色剤 コンビステイン 茶色系を調色 ≫≫商品ページはこちら

◊汚し・・・植物性オイル オスモカラー ウッドワックス エボニー色 ≫≫商品ページはこちら

◊保護剤・・・植物性オイル エシャ自然塗料 クラフトオイル ≫≫商品ページはこちら