お家の顔でもある玄関とびら。
こちらの木製扉はアメリカから取り入れたノルディックパインの無垢の木に鉄製の格子や
鋲が装飾された扉で透明のオイル仕上げでも十分かっこいいのですが、外観のアンティーク
な雰囲気に合わせて古く使い込まれた風合いにエイジングしました。
今回のエイジング塗装は100%無垢でなくても、突き板が厚い複合素材の扉でも可能です。
無垢の木製扉は重厚感もあり、木の優しさをたくさん感じますが、外部の湿気や温度変化、
紫外線による収縮が激しく扉が開きにくくなったり、外気が入りやすくなり暖房性能が落ちた
りする可能性がありますので、使用には注意が必要です。
【 加工 】
表面に割れたような傷や打痕を施し、外に面する際の
部分をワイヤーブラシなどで荒らしています。
【 塗装 】
玄関扉はしっかりと耐久性のある塗料で保護してあげな
ければ前述のような弊害が起きる可能性がありますので、
特に耐久性・防腐性に優れたオスモカラーの『ウッドステインプロテクター』を使用します。
まずは下から浮き上がってくるようなベースのヘムロック
ファー色を塗り、しっかりと乾いてからパイン色とウォルナ
ット色を混ぜたものを全体に塗っていきます。
ベースの色がしっかりと決まってから、傷や打痕がある部分や鋲やヒンジ付近を狙って、
同じくウッドステインプロテクターのエボニーとウォルナットを混ぜたもので汚しを掛けます。
装飾されいる鉄製の格子や鋲はサビ止めを塗ってから
『エイジングアートカラー』にて赤サビ風塗装をします。
今回の赤サビの表情はあまり赤味や黄色味を出さずに
木の色と馴染む様に暗めの錆色にしています。
エイジングアートカラーのバーントシェナー(赤錆色)や
ローシェナー(黄土色)、バーンアンバー、ブラックが
赤錆塗装で良く使われます。
パイン材が太陽にあたり焼けたような色合いと汚れや傷を自然に見えるようなとてもかっこいい
エイジングになりました。赤錆色の付いた格子や鋲も一体となって古さを演出してくれています。
屋外木部にウッドステインプロテクターでエイジングをする場合は同じオスモカラーの『ウッドステインクリアープラス』をメンテナンスとして塗っていただければ、色褪せを押さえる事ができます。
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