先月発売されましたCome home!vol.32でもご紹介された
「デザインコンクリート」。ひと壁リノベーションと同じようにデザインコンクリートも
お部屋や外壁、ガーデンウォールの「ひと壁」だけを施工して楽しむことができます。

ひと壁に自分の思い描く夢のような壁を造ることができるようになります。

ここでは私の自宅の車庫だった部分に壁ができたので、
さっそく「ひと壁デザインコンクリート」にチャレンジしたいと思います。

◊デザイン・イメージづくり◊

まずはデザインやイメージなどをスケッチブックなどに描いてみましょう。
私も絵はほんとにヘタなのですが、ある程度造りたいものの場所や大きさを
決めておくといざ施工するときに躓かないで進めることができます。
テーマパークで撮った写真や世界遺産にでてくるような石やレンガなどの写真を
印刷しておいて造形の時の参考にすると良いと思います。

◊1日目◊

一人での作業の為、なかなか途中の写真が上手に取れませんが
今日はスタンプを使って木板作りをしています。左が塗付けが終わった
段階と右は木目のスタンプを使って木目を作った状態です。
これから目地とカービングに入っていきます。

スタンプを使う場合は左のように目地をつくり割付だけして仕上ることも
出来ますが、カービングによって木にダメージを付けたり剥れや割れ目を
つくる事でより古い風合いを作りだすことができます。
今回の木は古い足場板をイメージしているのでダメージも多くしてあります。

少し時間が残ったので石積みを少しだけ作成。
造形ブラシ大で巣穴をつくり目地をつくります。ポイントは石積み溝の間に
小さい石を入れると奥行きがでてよりリアルに見えてきます。

◊2日目◊

2日目は先日つくった木板の着色です。
「古い足場板が脱色してしまっているイメージ」なので色は風化したような
グレー色に。元々の木の色である茶色を下地の着色に入れてからグレーを
塗ることで少し影をつくっています。ハイライトでさらに風化した雰囲気に仕上ました♪

◊3日目◊

この日は営業の谷川君にも手伝ってもらい、コーナーストーンとレンガの
作成です。2人になるだけで作業スピードが格段に早くなりました。

始めてのレンガ造り苦戦している谷川君。レンガにはフランス積みや
イギリス積みなどいろいろな積み方がありますが、造形でつくる場合はどんな
積み方でもつくれます。 目標のコーナーストーンとレンガまでは何とか完成です。

◊4日目◊

 

 

 

 




あまりの作業スピードの遅さを見かねて今日は有馬左官さんが助っ人に
来てくれました。有馬さんはデザインコンクリート「施工ネットワーク」の一員で、
造形は現在勉強中の左官屋さんです。今回は塗り厚がある部分が多いので
非常に助かりました♪

丸みがある石積みと石調の看板をつくりました。看板には後ほどステンシルで
文字を入れていきます。石の厚みは4cmにも達しリアルな石積みの表情に♪

午後からはレンガの壁を作成。先日つくったレンガとは違い、レンガの目地に
目地材が詰まっていないタイプで表現しています。またレンガ自体も尖った感じ
ではなく角の取れた古いアンティークレンガの感じに仕上ています。

モルタル造形もようやく半分までたどり着きました。
レンガや石積みや岩など普通ならありえないような壁になってきてますが、
とっても賑やかで楽しそうな雰囲気の壁になってきたと思います。
最初のデザインとやや違いますがモルタル造形はフト良いデザインや面白い形が
浮かび上がる事がありますので職人さんと相談して変更する事も良くあります。
もちろんお客様の許可はいただいてからになります♪
造形も完成が見えてきたので、何とかあと一日で完成させたいと思います。